早漏改善

早漏とは?原因や手術・薬・市販のものまで、改善方法・早漏防止薬など、早漏改善のために調査してみた

「早漏の基準は何分?」
「早漏を改善するにはどうしたら?」
「彼氏が早漏で悩んでいる」

早漏で悩んでいる人は、一般社団法人日本性機能学会の調査より、日本国内で910万人いると言われています。
そこでこの記事では、早漏を改善するために参考になるよう、早漏の種類・原因を知った上で、様々な改善方法を調査し、解説していきます。

→25年ぶりの全国調査で日本人男性の性機能が明らかに 「約1,400万人が勃起障害(ED)」 「セックスの回数1年に1回程度以下が45.7%」 「早漏で悩んでいる人は約910万人」

早漏の定義とは?どこからが「早漏」なのか

一般的に早漏のイメージは、挿入後すぐに射精してしまう、パートナーが満足する前に射精してしまう、などがあると思います。
ここではまず、実際に定義されている早漏というものを解説します。

早漏の医学的定義

「早漏(Premature Ejaculation, PE)」とは、性交時に自分が思っているよりも過度に早く射精してしまう状態を指します。
医学的には「挿入してから1分以内に射精してしまう状態」が早漏の基準とされています。

また、アメリカ精神医学会の診断基準(DSM-5)では、こうした状態が半年以上続き、本人やパートナーが困っている場合に「早漏」と診断されます。

→【参考文献】生涯にわたる早漏のエビデンスに基づく定義:国際性医学会早漏定義特別委員会の報告書

早漏の種類・分類

早漏は大きくわけて2つの種類があります。

1、一次性早漏(生涯早漏)

一次性早漏は、性活動を始めたときから早漏の状態の事を指します。
つまり、先天的にずっと早漏の状態です。

2、二次性早漏(獲得性早漏)

二次性早漏は、ストレスや病気、パートナーとの関係性など、後天的に早漏になってしまった状態を指します。

早漏はなぜ起こる?早漏の要因

早漏になってしまう要因は大きくわけて4つの種類があります。

1、過敏性早漏

過敏性早漏は、陰茎の皮膚や神経が過敏な状態で、軽い刺激でも射精してしまうという状態です。
包茎の人は刺激に弱いことがあり、包茎が過敏性早漏の原因になるケースもあります。

→【参考文献】包茎手術による性生活の改善

【包茎手術おすすめ!】口コミや評判が良い包茎手術のおすすめクリニック5選!

2、心因性早漏

性行為に対するプレッシャー、焦り、過去のトラウマなど、メンタル面が原因で射精のコントロールができず、早漏になってしまう状態です。
また、初めて関係を持つ相手は、性行為時に過剰に興奮してしまう事で早漏になるケースが多いと言われています。

3、衰弱性早漏

加齢や運動不足によって筋力が低下し、射精をコントロールできない状態です。
また、糖尿病や勃起不全、代謝異常など、ホルモンや神経バランスに影響する疾患を持っていると、射精をコントロールできずに早漏になってしまう場合があります。

4、神経学的要因

脳内の神経伝達物質、特にセロトニンという物質が射精のタイミングに関係しています。
セロトニンの働きが弱いと、射精までの時間が短くなることがわかっています。このため、セロトニンの働きを助けるお薬が治療に使われることがあります。

早漏と他の病気の関係

早漏は、他の病気と併発し、より悪化するケースがあります。
ここでは早漏と他の病気との関係について解説します。

勃起不全(ED)との併発リスク

早漏と勃起不全(ED)は、実は深くつながっていることがわかっています。
たとえば、EDがある人は早漏になりやすく、早漏の人もEDを併発しやすいという研究結果があります。
中には「10倍以上併発しやすい」というデータもあります。

これは、勃起に自信が持てなくなることで「早く終わらせなければ」という焦りが生まれたり、逆に早漏によってプレッシャーが強まりEDが進行してしまう、という悪循環が起こるためです。

→【参考文献】早漏と勃起不全の相互作用

糖尿病・メタボとの関連性

糖尿病やメタボリック症候群(内臓脂肪型肥満、高血圧、高脂血症などの総称)があると、神経や血管の働きが悪くなりやすく、射精のコントロールにも影響が出ます。
実際に、糖尿病の人は早漏になりやすいという研究が複数報告されています。

→【参考文献】メタボリックシンドロームは早漏の独立した危険因子である

心血管疾患や前立腺炎との関連

心臓や血管の病気、前立腺の炎症がある人も、神経系や血流のバランスが乱れ、射精機能に影響する可能性があります。

→【参考文献】慢性前立腺炎/CPPS患者の26~77%がPEを併発~後天性早漏の病態生理学~

早漏かどうかを自分でチェックする方法

「もしかして自分は早漏かも?」と不安になる方は多いですが、自己判断は難しい場合もあります。緊張しすぎた一度の経験だけで早漏と決めつけるのは早計です。
ここでは、自分が早漏かどうかがわかるチェックリストを紹介します。

セルフチェックリスト

▢挿入後すぐに射精してしまう(目安:1〜3分以内)
▢射精のコントロールが難しいと感じる
▢パートナーが不満を感じている
▢自分自身が大きなストレスを感じている
▢6ヶ月以上同じ状態が続いている

上記のような症状が続いている場合は、泌尿器科や男性専門のクリニックなどで診てもらう事をおすすめします。

現在は改善方法も増えていますので、早めの早漏改善を目指しましょう。

早漏の改善方法

ここでは早漏を改善するための方法を紹介していきます。

内服薬(SSRI・デプロキセチンなど)

最も一般的なのは薬による治療です。特に「ダポキセチン(商品名:ぽぜっとやプリリジー)」という薬が有名です。
この薬は射精を遅らせる脳内物質(セロトニン)の働きを高めて、射精までの時間を長くしてくれます。
飲んでから短時間で効果が出る「必要時服用型」なので、使いやすいのが特徴です。
薬による治療は、副作用によるリスクがあるため、必ず医師から処方してもらいましょう。

外用薬(麻酔スプレー・クリーム)

陰茎に直接スプレーやクリームを塗ることで、感度を一時的に鈍らせて射精を遅らせる方法です。
「トノス」や「リドスプレー」などが有名です。
手軽に使えますが、パートナーの膣内に残ると感度低下を起こす場合もあるため、注意が必要です。
また、感度が鈍ったために射精できず、勃起がおさまってしまうという事もありえます。

行動療法(スクイーズ法)

昔から行われてきた方法です。
射精のコントロールを練習するトレーニングで、時間はかかりますが、根本的な改善が期待できます。

スクイーズ法のやり方

1、自慰行為により、ペニスを勃起させる
2、射精しそうになったら、亀頭の付け根あたりを押さえ、射精を我慢
3、1と2を4、5回繰り返す

心理療法(カウンセリング・認知行動療法)

過去のトラウマやプレッシャーが原因になっている場合、専門医のカウンセリングを受けることで改善が期待できます。
最近ではオンラインで受けられるプログラムも増えています。

パートナーとのコミュニケーション改善

「また早く終わったらどうしよう・・・」というプレッシャーは、パートナーとの会話不足から生まれることもあります。
まずはお互いに話し合い、理解し合うことがとても大切です。

美容クリニックで行われる早漏治療

ヒアルロン酸の注入

美容クリニックで多く行われている早漏改善手術が、ヒアルロン酸注入です。
亀頭部分にヒアルロン酸を注射することで、感度をやや鈍らせ、射精までの時間を延ばす効果が期待できます。

複数の研究でも、「射精までの時間が2〜7倍程度伸びた」という結果が報告されています。
即効性があるため、心理的な自信回復にもつながりやすい治療です。

ボツリヌストキシン注射治療

近年注目されている新しい治療法が、ボツリヌストキシン(ボトックス)注射です。
陰茎の根元や筋肉に注射することで、射精をコントロールする筋肉の動きを一時的に緩やかにし、射精時間をコントロールできるようにします
しかし、ボツリヌス治療は現時点ではまだ確立された施術ではありません

手術療法

以前は「背神経切除術」などの外科的(神経を切開する)手術が行われることもありましたが、現在はあまり主流ではありません
神経切除は感覚が失われるリスクや合併症の心配があるため、多くのクリニックではヒアルロン酸やボトックスのような「負担の少ない注射治療」が選ばれることが増えています。

早漏改善方法のまとめ

療法改善内容
内服薬射精を遅らせる脳内物質(セロトニン)の働きを高めて、射精までの時間を長くする
外用薬陰茎に直接スプレーやクリームを塗ることで、感度を一時的に鈍らせて射精を遅らせる方法
行動療法(スクイーズ法)射精のコントロールを練習するトレーニング
心理療法専門医のカウンセリングを受けることで改善
パートナー
とのコミュニケーション改善
パートナーとの会話不足の解消
ヒアルロン酸注入ヒアルロン酸を注射することで、感度をやや鈍らせ、射精までの時間を延ばす効果が期待
ボツリヌストキシン注射治療陰茎の根元や筋肉に注射することで、射精をコントロールする筋肉の動きを一時的に緩やかにし、射精時間をコントロールできるようにする
手術療法「背神経切除術」などの外科的(神経を切開する)手術

早漏を改善する方法は複数ありますが、自身にあった改善方法を見つけましょう。

早漏を放置するとどうなる?リスクと注意点

性機能障害の悪循環

早漏をそのままにしておくと「また早く終わったらどうしよう」という不安が強くなり、プレッシャーが増してますますコントロールが難しくなる、という悪循環に陥ることがあります。
さらに、この不安やプレッシャーが勃起不全(ED)にもつながってしまうケースも少なくありません。

パートナーへの影響

早漏によって満足感を得られない状態が続くと、パートナーとの関係にすれ違いが生まれることもあります。
性生活に対する不満が積み重なることで、夫婦・カップル間の距離が広がってしまう可能性もあります。

自信喪失・精神的悪影響

「自分はダメなんじゃないか」という自己否定感が強まり、自信をなくしてしまい鬱などになってしまう方もいます。
仕事や日常生活にも影響を及ぼすほど悩みが深刻化する前に、早めに専門家に相談することが大切です。

早漏に関するよくあるQ&A

早漏は自然に治る?

ストレスや一時的な不調が原因の早漏は、生活習慣の改善や精神的な安定で自然に良くなることもあります。
ただし、長く続く場合は何らかの治療が必要になることが多いです。

何科を受診すればいい?

  • 一般の泌尿器科
  • 男性専門クリニック
  • メンタルケアのクリニック

いずれも相談できます。
悩みの程度や治療法の希望によって選ぶとよいでしょう。

治療期間はどのくらい?

治療方法によってそれぞれですが、内服薬などはいつでも服用可能ですが、効果は一時的なものです。

ヒアルロン酸注入などでは、治療は30分ほどで、ダウンタイムが数週間ですが、効果は半年~1年と長いです。

パートナーに相談すべき?

パートナーの理解が得られると、治療や改善に前向きになれるケースが多いです。
「悩んでいる」「改善したいと思っている」と素直に伝えることが第一歩です。
また、心因的要素が原因の場合、パートナーの理解が得られる事で解決することもありえます。

まとめ

早漏は決して珍しい悩みではなく、医学的にも多くの治療法が確立されています。
また、多くの男性が早漏を気にしていますが、逆に多くの女性が遅漏より早漏のほうが良いと思っている事実もあります。

悩みの原因や生活状況によって、最適な治療法は人それぞれ異なります。
自信を取り戻すために、あなたに合った治療法を見つけていきましょう。

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